アクアフィリング、アクアリフト、ヒアルロン酸の不適切な施術に注意(1)

 東京都のS美容外科でアクアフィリングの施術を受けたから乳房が固くて凸凹しているので見てほしいと相談されました。超音波で調べると図1のような画像を得ました。その美容外科では長い金属製のカニューラを使用して脇の脂肪組織から乳腺と大胸筋筋膜の間にアクアリフトを注入するのではなく、皮膚表面から皮下組織にアクアフィリングを注入していると考えられます。これは不適切な施術です。図1のアクアフィリング不適切注入では皮下組織と乳腺組織の間に黒く描出される領域がありますが、これはアクアフィリングです。通常は皮下組織と乳腺組織の間にはアクアフィリング、アクアリフト、ヒアルロン酸は注入しません。ここに注入すると、注入物がなくなっていくと、皮膚表面にしわが発生し、乳房がしぼんだようになるからです。その結果、皮下組織と乳腺組織の間に注入したアクアフィリング、アクアリフト、ヒアルロン酸が減少して乳房皮膚にしわが出てきた場合、脂肪注入はできませんからアクアフィリング、アクアリフト、ヒアルロン酸を再度、注入するしかありません。この理由で皮下組織と乳腺組織の間にアクアフィリング、アクアリフト、ヒアルロン酸を注入する施術は不適切といえます。

痛くて、効果の長持ちしない血小板ジェル豊胸手術に注意

東京在住の方からの情報です。渋谷にあるクリニックにて血小板ジェルを注入する豊胸手術を受けたということです。血小板ジェルを注入する豊胸手術では麻酔をするから痛くない、運動もその日からして大丈夫と言われたとのことです。実際は麻酔の注射も非常に痛く、ジェルを注入したところも痛みがあり、翌日は用事をキャンセルして横になってしまったということです。さらに、内出血の跡できてしまったということです。この療法は三カ月から一年しか持たないということで、一年後に脂肪注入を勧められたということです。このように血小板ジェルを注入する豊胸手術では効果が長く続かないことを念頭に置いて、豊胸術を選択してください。